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静岡スイーツ部


6月の注目スイーツは和・菓・子!?


6月はスイーツの中でも、和菓子を取り上げてみたいと思います!その理由は…毎年6月16日が和菓子の日!

…だからです。というわけで、今月のスイーツ部通信のテーマは「和菓子」!

★和菓子の日とは

6月16日「和菓子の日」は、陰暦のこの日に餅や菓子を食べて厄払いをしたとされる行事「嘉祥(かじょう)」に由来するもの。嘉祥の歴史は平安時代に遡りますが、室町時代から江戸時代にかけて広く浸透したとされます。

引用:All Aboutグルメ・江戸時代のお菓子も復活!和菓子の日限定菓子

ニフティ・何でも調査団の調べによると、1週間に1度以上甘いものを食べる人の割合は約8割!年代にもよりますが40代女性の42%はほぼ毎日甘いものを食べているそうです。スイーツ男子の私でも、2〜3日に1度程度ですが…すごいですね。ちなみに和菓子の人気ランキングは、第1位大福、第2位どら焼き、第3位みたらし団子…と続きます。このあたりは年代によってもばらつきがあるようですが、傾向としては?

30代に人気  カステラ、ワラビ餅
40代に人気  40代はまんべんなく人気
50代に人気  大福、桜餅、ようかん
60代以上に人気 大福、桜餅、ようかん、かりんとう、あんみつ、栗まんじゅう

だそうです。

予想はしていましたが、和菓子について言えば、年齢層が高い方が様々な種類を好んで食べているようです。

出典:ニフティ・何でも調査団


静岡市には大御所由来のスイーツがある!


さて、ここ静岡市にも和菓子はいくつもありますが、徳川家康が命名したという「安倍川餅」はとくに超がつくほど有名です!静岡市の小学生なら学校で必ず一度は聞かされているエピソードで、小さいながらに「安倍川餅すげぇ〜〜〜〜〜」って感動したのを覚えています。でも、徳川家康の時代から本当にスイーツなんてあったんでしょうか?


…答えはYes!

遡れば、お菓子らしきもの=もともとは果物などだったようですが、紀元前の頃から独自に菓子がつくられはじめ、遣唐使、遣隋使により中国からのお菓子が入ってきて進化。さらに鎌倉時代以降は茶菓子としても和菓子が用いられるようになったそうです。その後も茶道とともに発展した菓子は、上流階級の菓子でした。それが、一般庶民に普及していったのは経済・政治の中心が京都から江戸へうつりました。江戸時代にはお菓子づくりに欠かせない砂糖をつくる技術が日本で確立し各地に広まったり、平和な世の中となったことによって日本中の城下町・門前町でオリジナルのお菓子が開発されていきました。現在食べている和菓子の多くは、その原型が、江戸時代に開発されたそうです。

そして現在、静岡市のお菓子消費金額はTOTALで1世帯あたり年間81,585円、全国18位。品目別ではビスケットが第2位のほか、ようかんは全国第1位!和菓子強し!お菓子1位は金沢というからなんとなく納得。でも2位宇都宮、3位川崎・・・らしいのでなぜだろう?

参考:家計調査(2012~2014の平均値)


駿河三大名物!それが現代に伝わる銘菓。


江戸時代には静岡市エリアは駿河の国と呼ばれていました。東海道沿いということもあり旅人に人気だった「駿河三大名物」は今でも市民に愛されています。安倍川餅、追分羊羹、うさぎ餅、この3つが江戸時代の駿河を代表する名物でした。

安倍川餅

安倍川もちは、1596年頃、徳川家康が安倍川上流にあった笹山金山を視察した折に食べた餅を「安倍川もち」と名付けたのが由来とされています。
家康は、茶店の主人が餅を差し出す時に言った言葉「金な粉餅にてございます」と、きなこの黄色を安部川上流でとれる砂金にかけた事にいたく喜び、その餅を家康直々に安倍川もちと名付けたと言われています。

引用:IAI静岡市周辺のガイドブック

写真引用:ヤマダイチ

●スイーツライターYuguの目

シンプルなお菓子ですが、甘すぎず、上品な味に仕上がっています。現在はきなこ餅とこし餡餅がセットで販売されており、きなこ派とこし餡派にわかれる傾向があるようです。おみやげ用のパックも十分おいしいのですが、やはりつきたての安倍川餅がおすすめです。2015年は家康公四百年祭の年。静岡県内外で様々なイベントが開催されていますので、ぜひこの機会に安倍川もちをお試しください。
 

 甘味度:★★★★ 上品な甘さがGood!
 知名度:★★★★★ 誰もが知る静岡和菓子!
 おすすめ度: ★★★★★ 駅構内なども気軽に買えるのでおみやげにもGood




追分ようかん

東海道五十三次の道中名物として約300年の伝統を誇る追分羊かん。竹の竹包みの香が深く沁み込んだなんとも言えない風味が特徴です。

引用:ぐるたび

写真引用:追分ようかん

●スイーツライターYuguの目

静岡市のようかん消費金額日本一というのがうなずけるほど美味。小豆の風味がほど良く、独特の食感にはまる人続出。赤と白のシンプルなパッケージが記憶に残っている。あの国民的人気小学生「ちびま〇子ちゃん」も食べていたとか?ちびまる子ちゃんランドのあるドリームプラザではオリジナルパッケージ品もあります。

 甘味度:★★★ 普段食べているようかんと比べるとすっきりした感じ
 知名度:★★★★ 清水地区を中心に名物として誰もが知っている
 おすすめ度: ★★★★★ おみやげでも自分用でも満足まちがいなし



うさぎもち

兎餅は、安倍川餅、追分ようかんと並び駿河三大名物として、1700年頃〜1964年まで古庄の地で販売していたもの。こし餡を透けるほど薄い餅皮で包んだ大福餅で、中央に満月の焼き印が押されているのが特徴だそうです。

引用:プロジェクトP|しずおかスイーツ部通信

写真引用:松木屋


●スイーツライターYuguの目

安倍川餅ほどメジャーとは言い難いのですが、ファンは多いようです。一見普通の大福のようで大福ではない、一見普通のまんじゅうのようでまんじゅうではない。ありそうでなかなかないユニークな食感と上品な甘さがおすすめです。たぶん日持ちがしないため、おみやげ売り場などでは販売されず、現在は西脇の松木屋さんのみで購入可能なレアアイテム。


 甘味度:★★★ 個人的な印象としてはかなり甘さ控え目!
 知名度:★★ 販売店舗が限られているので知る人ぞ知る和菓子!
 おすすめ度: ★★★★★ 古庄の看板が気になっている人多し。



『参考資料』

〇全国和菓子協会
http://www.wagashi.or.jp/monogatari/shiru/

〇お菓子なんでも博物館
http://www.zenkaren.net/_0400

〇にしき堂
http://nisikido.co.jp/library/history

〇ノーザンスイーツコラム
http://press.letao.jp/archives18/

以上、プロジェクトP 2015年6月号でした。


※この記事は2015年5月最終週に作成されました。掲載内容は当時の情報です。

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